子供の嬌声を聞いて 2018/10/20
窓を開けたら近所の子供達が「わー」とか「きゃー」とか叫んでいる。
声のトーンから、楽しくて叫んでいるようだ。
自分も子供の頃は、やたらと叫んでいた気がするのだが、いつから叫ばなくなったのだろうか。
中学生までは叫んでいたと思う。
高校生の頃はあまり叫ばなくなった気がする。
大人になって、叫ぶ機会は更に減った。
子供の時より叫ぶほど楽しいことのハードルが上がった。
大人が叫んでも問題ない場所、状況が制限されたのだと思う。
でも大人になった今でも非日常な体験をした時には「おおー」と叫ぶ事があるし、全くゼロになったわけでは無い。
子供の頃は、知らないことばかりで、未知との遭遇、非日常が毎日そこら中にあったのだ。
ただ、年を重ねるにつれて知っている事が増え、未知や非日常は減っていく。
色んなことを知るにつれ、子供は大人に近づいていくのかもしれない。
そう思うと、近所の子供達の叫び声が聞こえるたびにあの子達は大人になっているんだなと思えて、微笑ましいような、寂しいような複雑な気持ちになった。
大人になった自分が叫ぶには、自ら未知、非日常に脚を踏み入れていく必要がある。
そして非日常を体感した時につい叫んでしまった時、自分は子供に戻っているのかもしれない。
それは最高に楽しいことだと思う。