ここが凄いよ!ミュシャ展
現在公開中のミュシャ展を見に行ってきました。
感想とおすすめポイントをまとめました。
この美しい女性と花模様の装飾が印象的なデザインの絵は、ミュシャがフランスにいたときに作られたものです。日本人はミュシャ大好きらしく、数多くの作品が国内で見ることが出来ます。
しかし、今回の目玉は、ミュシャがチェコに帰国してから作り上げた「スラブ叙事詩」という20枚の絵からなる作品群です。
スラブ民族の歴史を20枚の絵で表現しています。
フランス時代と画風が全く異なっていました。
この絵が書かれたのは第一次世界大戦頃で、民族自決が叫ばれていた時期です。
民族自決とは:民族自決(みんぞくじけつ、self-determination)とは、各民族集団が自らの意志に基づいて、その帰属や政治組織、政治的運命を決定し、他民族や他国家の干渉を認めないとする集団的権利。民族自決権ともいう。(wikipediaより抜粋)
被植民地の人たちが、自分たちのことは自分たちで決めるぞ!といって立ち上がり始めていました。
ミュシャの故郷チェコもハプスブルク家の支配下になったり、ドイツの侵攻を受けたりといった時代の流れの中で民族自決の気運が高まっていました。
そんな中で、ミュシャが描いたのが「スラブ叙事詩」です。
ミュシャの故郷に対する思いの強さが伝わってきます。
この作品群はスラブ民族の歴史を描いているので、順番に見ていくことでその歴史がなとなくわかります。
そして、19枚目まで歴史を見てきて、最後の1枚を観たときに、上質な小説や映画を見た時のカタストロフィーに似た感動がこみ上げてきます。
壮大なフィナーレ感と、華々しい未来を彷彿とさせられました。
今見逃すと、日本では一生見られないかもしれません。
最大6m×8mの巨大な絵にそそれぞれ主人公やテーマが定められていますが、群衆に埋もれていたり、画面の隅っこにいたりと「ここだよ」と言われなければわかりません。
誰が主人公なんだろう?と想像しながら見るのが楽しかったです。
また、全ての絵が観ている人と同じ目線から描かれているので、まるで巨大な絵の中に入ったような錯覚を楽しむことも出来ます。
こんな感じで写真がとれます。
盲目の老人に本を読んでいるのは若かりし頃のミュシャだそうです。
他にも、ミュシャの家族や、地元の住民の人がモデルになっていたりするので、それを探すのも面白いです。
薀蓄を語りたくなる雰囲気がありました。
そして大変下世話ですが、見に来た女の子が可愛い人が多かったので、絵を見て楽しい、周りを観ても楽しい素敵空間でした。
また、平日のほうが快適に鑑賞できるでしょう。
事前に少し調べてから行くとより楽しめると思います。
感想とおすすめポイントをまとめました。
1.ぼくの知ってるミュシャと違う。
ミュシャと聞いて想像するのは下の様な絵ではないでしょうか。この美しい女性と花模様の装飾が印象的なデザインの絵は、ミュシャがフランスにいたときに作られたものです。日本人はミュシャ大好きらしく、数多くの作品が国内で見ることが出来ます。
しかし、今回の目玉は、ミュシャがチェコに帰国してから作り上げた「スラブ叙事詩」という20枚の絵からなる作品群です。
スラブ民族の歴史を20枚の絵で表現しています。
フランス時代と画風が全く異なっていました。
この絵が書かれたのは第一次世界大戦頃で、民族自決が叫ばれていた時期です。
民族自決とは:民族自決(みんぞくじけつ、self-determination)とは、各民族集団が自らの意志に基づいて、その帰属や政治組織、政治的運命を決定し、他民族や他国家の干渉を認めないとする集団的権利。民族自決権ともいう。(wikipediaより抜粋)
被植民地の人たちが、自分たちのことは自分たちで決めるぞ!といって立ち上がり始めていました。
ミュシャの故郷チェコもハプスブルク家の支配下になったり、ドイツの侵攻を受けたりといった時代の流れの中で民族自決の気運が高まっていました。
そんな中で、ミュシャが描いたのが「スラブ叙事詩」です。
ミュシャの故郷に対する思いの強さが伝わってきます。
この作品群はスラブ民族の歴史を描いているので、順番に見ていくことでその歴史がなとなくわかります。
そして、19枚目まで歴史を見てきて、最後の1枚を観たときに、上質な小説や映画を見た時のカタストロフィーに似た感動がこみ上げてきます。
壮大なフィナーレ感と、華々しい未来を彷彿とさせられました。
2.スラブ叙事詩は初来日!
しかも全20展がチョコ以外で観られるのは世界初です。今見逃すと、日本では一生見られないかもしれません。
3.でかい絵!ウォーリーを探せ的な遊びができる!
全部巨大なキャンバスに描かれています。最大6m×8mの巨大な絵にそそれぞれ主人公やテーマが定められていますが、群衆に埋もれていたり、画面の隅っこにいたりと「ここだよ」と言われなければわかりません。
誰が主人公なんだろう?と想像しながら見るのが楽しかったです。
また、全ての絵が観ている人と同じ目線から描かれているので、まるで巨大な絵の中に入ったような錯覚を楽しむことも出来ます。
4.本物の絵を写真に撮れる!
写真撮影可能スペースがあり貴重な作品を自慢してやりましょう。こんな感じで写真がとれます。
盲目の老人に本を読んでいるのは若かりし頃のミュシャだそうです。
他にも、ミュシャの家族や、地元の住民の人がモデルになっていたりするので、それを探すのも面白いです。
5.観ている人の会話の偏差値が高い。あと見に来た女の子が可愛い。
わたしが見に行ったときは後ろで「この絵の時代はモンゴル民族がヨーロッパまで侵攻してきていて、ハンという制度が・・・」という普段電車や街中では聞くことのない偏差値の高そうな会話がそこらじゅうで交わされていました。薀蓄を語りたくなる雰囲気がありました。
そして大変下世話ですが、見に来た女の子が可愛い人が多かったので、絵を見て楽しい、周りを観ても楽しい素敵空間でした。
その他
スマートに観たいなら、チケットは予め買っておいたほうがいいです。また、平日のほうが快適に鑑賞できるでしょう。
事前に少し調べてから行くとより楽しめると思います。